バニャカヴァッロで生まれ、ドメニコ・ヴェッジの弟子であったマエストロ・カヴァラッツィは、ラヴェンナに1920年代後半、工房を創設し、高い評価を受けていた製作者である。その素晴らしい作品は生涯を通じて非常に揺るぎのないものだった。
木材技術の研究をしていたカヴァラッツィは、高品質の木材を使用し、自身の作品のためにストラディヴァリの楽器から導き出した構造モデルを開発した。カヴァラッツィがニスの作成において広範囲な試作をしていたことが示すように、ニスは薄いオレンジから黄金の黄色/赤まで変化に富む。
カヴァラッツィはヴァイオリン製作における自身の研究成果を活用し、非常に均整のとれた作品を生み出している。作品のボディの中には、カヴァラッツィ・ブランドであることを示す、手書きの署名によるラベルがつけられている。
この希少な1947年のヴァイオリンは、深く、豊かな暖かいトーンを持っている。素晴らしいコンディションで、マエストロの匠の技の一例を示す偉大な作品である。第二次世界大戦の2年後、マエストロ・カヴァラッツィの黄金期に製作されており、その弦楽器製作者による最高峰の音色と手工芸品であることをすべて示している。
length : 35.70 cm
upper bout : 16.95 cm
lower bout : 20.85 cm
鑑定書:Carlson & Neumann